メッセージ(南沢満雄師)
 野球黙示録

 野球のルールは3から構成されている。 スリーアウトで1イニングが終わり、3の3倍の9イニングまで続く。
9人の選手が一ゲームに少なくとも3回バッターボックスに立つ。
3×9=27 旧約聖書は39巻で新約聖書は27巻、計66巻だ。
ピッチャーは3ストライクで三振を取る。 聖書は第一に創造者なる父なる神を語り、
第二に最初のクリスマスの日、この世に人となって下られた御子イエスを証言する。
それは私たちの罪を十字架によって清算し、私たちを神の家族として迎え入れるための
神の側からの愛の働きであった。 この恵みを私たち一人一人のものとして下さるのは
決め球ともいうべき聖霊さまである。 神は十字架によって私たちの罪と汚れを洗い清めて下さり、
聖霊の衣を着せて下さり、 神のいのちにあずからせ、私たちを御自身との「親子関係」に招き入れてくださる。
聖霊さまは私たちの内に住まわれて、「父なる神さま」といつでも、共に呼びかけ祈って下さる。
その交わりの中で子としての9の性質を与えられる。
「御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です。」 (ガラテヤ5の22-23)
更に神の御霊の力として9つが約束される。 「ある人には、御霊によって知恵のことばが与えられ、
ほかの人には同じ御霊にかなう 知識のことばが与えられ、またある人には同じ御霊による信仰が与えられ、
ある人には同一の御霊によって、いやしの賜物が与えられ、ある人には奇跡を行う力、ある人には預言、
霊を見分ける力、ある人には異言、ある人には異言を解き明かす力が与えられています。」(コリントU12の8ー10)
野球では9人の選手が守り、攻め、戦う。 神のチーム、私たちにも守りとしての9の実と攻めのための
9つの賜物が与えられる。 攻守がバランスよく、鍛えられて、はじめて、勝利するのである。
西方教会は主の受肉と贖いを強調し、三位の神の中の関係と交わりに注目し、
御霊の実にある交わりと倫理を重んじた。神の降下と[御子→聖霊]に光をあてた。
東方教会は御霊による栄化(神化)と力を重んじた。[聖霊→御子]の線で人間の上昇を強調した。
しかしまだ東西に分裂する以前、両者はともにバランスよく説かれていた。
例えば アタナシウスは「私たちが聖霊を受け取るために、み言葉は身体のかたちをとられた。
人間が霊をもつ者となるために、神は身体を持つ方となられた」
「神が人になられたのは、人を神にするため(神化)であった」とDE INCARNATIONE で述べている。
御霊の実を約束して下さった方は、賜物をも豊かに備えて下さるのである。
東西交流の場、この日本において、両者の真の一致が見出され、
主の再臨へ備えて勝利の栄冠をつかむ強力な宣教チームが結成される事が望まれる。