Q & A(南沢満雄師:1985-2009)
 旧約聖書と新約聖書の共通点と違いは?

 罪の贖いの程度が違います。旧約時代、罪は子羊の血で赦され、きよめられました。

しかし、限界があって、それは天使レベルのきよさまでは可能でしたが、神のきよさまでは至りませんでした。

幕屋の至聖所の手前に天使ケルビムを刺繍した垂れ幕があって、旧約時代それより奥には特別な場合を除いて入れませんでした。

旧約聖書を注意深く読むと、神の介入は天使を通してなされています。

ちょうど直接触れない場合、マジックハンドを使ってタッチするように、間接的に神は世に介入されました。ですから、その恵にも限界がありました。

天使はある程度、物資界や自然の法則などに影響する事ができても、永遠性、私たちの霊魂などには触れることがゆるされていないといえます。また、人間の霊に内住することもできません。

この分野は、神御自身のみ触れられるのです。

すなわち、 時、満ちて神は御子を世に送られ、ご自身が世に触れられました。

そして、御子の十字架の贖いを通して、御霊を通して、ご自身を私たちに住まわせることを可能にされました。

神が実に、直接的に私たちの霊に触れ、永遠の生命を与え、神のいのちの中に私たちをむかえ知れられたのです。

神は創造者である事を越えて、御自身のいのちを分与される事によって、父となられました私たちは被造物である事を超えて実に神の子とされました。

その結果、神の子は天使やサタンよりも神に近く、またより高い身分を授けられています。そして復活の体への保障も与えられています。

実に、神の自己投与の愛によって、私たちは永遠の奇跡にあずかり、驚くべき恵の時代に生かされているのです。